派遣社員に有給を使う権利はある?気になる退職時の有給消化など

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有給という言葉は知っていても自分で使ったことはない、または使う権利があることを知らないという人はしばしば見かけます。

有給は会社が別々に与えている褒美のようなものではなく、国によって定められている権利なのです。

働いてから6か月を経過すれば有給を取得する権利は誰にでもあります。

それは正社員だけの権利ではなく、派遣社員やアルバイトにも権利はあるのです。

そして、有給申請があった場合特殊な例外を除き、会社はそれを許可しなければなりません。

これらは国によって定められた労働者の権利であり、会社の義務なのです。

有給を得たことを理由にその後の処遇を悪くするのは違法です。

退職や契約終了時に有給消化をする事も基本的に会社は拒否できません。




派遣契約終了時に有給消化はしてもいい?

正社員が退職するときだけでなく、派遣社員が契約を終了するときにも有給消化はしてもいいものです。

それは権利なのですから、何も問題はありません。

有給を拒否するのは違反であり、会社の経営が不可能になる等の特別な理由がない限り拒否できません。

そして、特別な理由がある場合でも会社が出来るのは有給を得る日にちを変更してほしいと交渉をすることです。

それは契約終了後の日にすることは出来ませんから、契約終了までに有給消化が出来ない場合は拒否できないのです。

仮に会社の承認が取れなくても有給申請を出した日に休んで構いません。

無断欠勤扱いになり、給料がカットされたとしても、それは違法な行いになります。

給与明細や有給休暇申請書などの資料を持って労働基準監督署に相談しましょう。

会社に対し、労働基準監督署から行政指導が行われ、カットされた分の給料を受け取ることが出来ます。




派遣先の会社を退職後、残っていた有給はどうなる?

正社員であれば退職をすれば有給は消滅します。

しかし、派遣社員が退職するのは、あくまでも派遣先の会社です。

派遣社員が雇用されているのは派遣元会社なのです。

その為派遣先の企業を退職後、同じ派遣会社で努めれば有給は消滅しません。

とはいっても仕事をしていない期間が1か月以上空いてしまうと有給が消滅するという情報もあります。

その為派遣先会社から退職する場合、なるべく退職後1か月以上期間が空く前に新たな企業を紹介してもらい働く必要があるでしょう。

しかし、派遣先会社からすれば半年も務めていないのに有給をとることは出来ないと思っているでしょうし、契約してすぐに有給を取るのはトラブルになってしまうかもしれません。

有給をとったことで査定に影響を与えてはいけないと法律で決まっていても、心証は良くありません。

結果後々扱いが悪くなることも考えられます。

ですから退職前に有給消化をすることが大切です。

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まとめ

有給は、正規雇用、非正規雇用に関わらず労働者に認められた権利です。

とはいっても現在の日本では有給はとってはいけないという風潮があります。

仕事もしていないのに給料をもらうのはおかしいと言う人もいます。

そういう意見に囲まれてしまうと仕事をしないのは絶対的に悪いことなのだと勘違いをしてしまいます。

どんな人間でも休息は必要なのです。

確かに休むことなく働き続けるのは凄い事です。

しかし、それを人に求めてはいけませんし、あまつさえ押し付けてはいけません。

働ける時間には個人差がありますので、誰かの言葉に左右されずに自分にあった働き方で、休息をとりましょう。

健やかに生活をするために働いているはずなのに、それが元で健康を損なっていては本末転倒です。




コメント

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