刑事ドラマの取り調べといえばかつ丼が定番ですよね。
今はあまり取り調べシーンでかつ丼は登場しなくなりましたが、一昔前の刑事ドラマではお約束でした。
ちなみに皆さん、取り調べでかつ丼を食べるのって実際にあると思いますか?
実はこのシーンには、元ネタがあったんです!
それに実際のところ取り調べ中にかつ丼を食べるなんてあり得るんでしょうか?
刑事さんがご馳走してくれるのか、自腹なのか?
ちょっと気になりますよね。
この記事ではそんな元ネタの解説や、実際の警察の取り調べの際かつ丼を食べてもいいのか?そんなことも分かりやすくしっかりと解説していきます!
警察の取り調べのカツ丼を食べさせるのは違法だった!?
さて警察の取り調べで定番のかつ丼ですが、なんと現在では違法、禁止されているんです!
どうやら罪を自白させる為に食べさせたという疑いを持たれてしまうので刑事さんが奢ってあげるのは禁止のようです。
お腹を空かせた人が食事をとりたいあまりにやってもいない罪を自分がやったと言いかねないからです。
つまり冤罪を生み出す可能性があるんです。
それだけでなくもし取り調べが終わった後裁判になった際、多くの人の前で容疑者が食べ物をあげる代わりに自白を強要されたなどと言ってしまったら、警察に対する国民の信用は失墜してしまいます。
これは食事だけではなくて、たばこ等の嗜好品もNGなんだとか。
ちなみに2011年には警察が取り調べの最中に容疑者に雑誌やお菓子をあげた事でその刑事さんは厳しい処分を下されています。
もし食事や雑誌、嗜好品を手に入れたい場合は取調室ではなく留置場に戻ってから警察から支給された飲み物や食べ物を食べる必要があるそうです。
現実はドラマと違って結構厳しいようです。
ドラマや映画でも現実に引っ張られるように今の時代では取り調べ中にかつ丼を食べるシーンは殆ど見られません。
きっと時代の流れで、今後もそういったシーンは見られなくなるのでしょう。
警察の取り調べでは牛丼もありなの?気になる元ネタを紹介!
上の章では取り調べの現実的な話をしました。
かつ丼を奢るのは流石にフィクションだけだろうなーとは思っていましたが、違法とまで言われると初めて知ったときは驚きました。
ただ理由が分かれば納得ですよね。
さてこの章では皆さんお待ちかねの取り調べでのかつ丼シーンの元ネタを紹介していきますよ!
時は遡ること1955年、「警察日記」という映画で初めて警察が容疑者にかつ丼を食べさせるシーンが登場しました。
まだ戦後の貧乏だった時代の日本が舞台の話で貧困にあえいだ犯人が罪を犯し、それを刑事が厳しくも優しく諭すという物語です。
かつ丼というと今の私たちからすると結構手ごろな料理ですが、当時は大変な贅沢品だったようです。
なんと牛肉よりも贅沢な食べ物だったとか。
そんな高級品を罪人に食べさせてあげる警官の人情、優しさは当時の日本人の心を打ったようです。
これがきっかけとなって様々な映画やドラマでこのお約束のシーンが織り込まれるようになりました。
現実でも映画が元で容疑者にかつ丼をご馳走してあげる刑事さんも結構いたようですよ。
ちなみに余談ですがかつ丼なのは別の理由もあります。
出前で頼むので麺類は伸びてしまうからダメ、同じ丼でも親子丼はレンジでチンしてしまうと卵がパサついてダメ、鉄火丼は生で衛生的な問題でダメ、ということで冷めてもおいしく食べられるかつ丼が選ばれたようです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まとめると
・今の時代では自白の強要や冤罪の可能性がある為取り調べ室で食事を摂ることは禁止されている。
・食べたい場合は留置場で警察に支給されたものを食べる。
・取り調べでかつ丼の元ネタは1955年の「警察日記」という映画だった。
なんてことのないドラマのワンシーンにも時代の流れであったり法律という様々な要素が背景にあるんですね。
皆さんも家族やお友達と刑事ドラマを見るときはこの話をしてあげるとちょっと盛り上がるかもしれませんよ。
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