音痴の人は案外たくさんいますね。
私の知人の一人も絶対にカラオケには行かないし、宴会に行っても決して歌いません。
彼は、自分は音痴だと公言していて、学生の頃は音楽の授業が頭痛のタネだったと言っています。
歌を楽しめないなんてかわいそうな気がしますよね。
では音痴は病気なのでしょうか?病気だとすると正式には何という病名になるのでしょうか?
治す方法があったら知りたいですよね。
この音痴について気になることをご説明致しましょう。
音痴は絶対に治らないの?
音痴の正式名称は「先天的音楽機能不全」と言います。
先天的と言うと生まれつきで治らないと思われがちですが、本当のところは、後天的な要素もあるのですって。
実際には音痴は絶対に治らないのでしょうか?
ある著名な指揮者は実は大変な音痴だったそうです。
彼は音を聞き取る力はあるのに、声に出して歌うとかなり外れてしまうのでした。
彼は練習に練習を積み重ねて、正確な音を発音できるようになり、後にテレビの音楽番組を担当するほどになりました。
ですから、音痴だからと諦めることはないのですよ。
音痴にはのど音痴と耳音痴があります。
のど音痴の場合は、先の指揮者のように、音は正確に聞き取れるのに声に出すときに間違った音程になるのです。
この場合には大きな声で歌う訓練をすると治ります。
自分の吸った息を意識しながら歌うと音程を維持しやすくなります。
一曲だけ集中的に練習するのも効果的です。
自分の歌声を録音して、聞いてみると間違いがわかるので、その個所を修正しながら歌うと正しく歌えるようになりますね。
楽器に合わせて歌ってみる、音を出してみるのもいいですね。
ピアノのドの音を聞いたら、それに合わせてドの音を出す練習をすればいいのです。
耳音痴は音を聞き分けることが苦手な人です。
そして自分の声も正確に聞き取れないことが多いですね。
このような場合は、録音しながら、ピアノなどの楽器でドレミファソラシドと音を出します。
自分で、ドレミファソラシドと声を出します。
ピアノと自分の声がぴったり合っていれば問題なしです。
もし違うところがあれば、きちんと聞き取れていないわけです。
間違っていたところを何度でも繰り返し声に出してみましょう。
ピアノの音と一致するまで練習すればいいのです。
自分が音痴だとなぜ気付かないの?
ドラえもんに出て来るジャイアンは自分では歌が上手いと思っていますね。
でも本当は音程が取れないひどい歌でみんなはうんざりです。
ジャイアンは自分が音痴だなんて思っていないわけです。
自分の声を聞き分けられないから、音痴にも気付かないのです。
実は現実にもこういう人っていますね。
コーラスで、一人だけ外れていてもちっとも気付かない。
これは困ります!
「あなたの声、ちょっと外れているんじゃない。」と言われたら、要注意ですね。
自分の声を録音して聞いてみるのはオススメです。
もし本当に外れていたら、がっかり!でも練習次第ですよ!
先の指揮者のように音楽の専門家になった人さえいるのですから。
まとめ
音痴は「先天的音楽機能不全」という病名が付いています。
そもそも音を正確に聞き取ることができないのが耳音痴、音を聞き取ることはできるが、正確に声に出して歌えない場合はのど音痴です。
両方とも、音を聞き取る練習や声に出す訓練をすれば、かなり克服することができます。
自分の声を聞き分けるのが苦手な人は自分が音痴であることを自覚していないこともあります。
でも克服する方法はあるのですから、音痴と言われてもしょげることはありません。
練習をつんで自分なりに音楽を楽しむのがいいのではないでしょうか。
コメント