最近コンビニのお弁当に付ける箸についてどう数えるかが話題になりましたね。
一膳二膳、それとも一本二本?
一つ二つではいけないの?
日本語って本当に難しいですね。
外国人が日本語を勉強するとき、一番苦労するのがこの物の数え方だそうですよ。
英語ならどんな物でもワン、ツー、スリーでいいのに、日本語だと一個二個三個、一人二人三人、一日二日三日…となるわけです。
では割り箸の数え方はどうなるのでしょうか?
ちょっと気になる割り箸の正しい数え方をご紹介しましょう。
割り箸の数え方は一膳二膳?
「割り箸でも箸は箸だから一膳、二膳と数える。」というのは正解ですね。
基本的に食事に使う箸は一膳二膳と数えるのがいいわけです。
もし箸の片方だけのこと指して言いたければ、一本二本となります。
「箸を一本落としちゃった。」なんて言いますからね。
同じ箸でも菜箸や火箸は一組二組、一揃え二揃え、一具二具(いちぐ、にぐ)と数えます。
つまり二本揃っていて食事用に使う箸以外に膳は使わないのです。
最近は、火箸はあまり使わないので、「火箸を一組」なんて言ったことがないかもしれませんけれどね。
その昔、食事をのせるお膳に箸が添えられたので、箸を数えるのにも「膳」が使われるようになったのだそうです。
だからコンビニで「お箸は要りますか?」と聞かれたら、自信をもって「一膳お願いします。」と言えばいいわけです。
割り箸!割る前なら数え方は?
割り箸でもまだ割る前なら一本の棒状だから一本二本でもいいというのも正しいですね。
ちなみに数え方辞典でも「未使用の割り箸は『本』でも数える」となっています。
コンビニの店員さんが「お箸を何本お付けしますか。」と言っても目くじらを立てることはないわけです。
割る前と割った後で数え方が違うというのはちょっと面白いですね。
日本語を勉強する外国人が聞いたら、「どっちかにしてよ。」と言われそうですが…。
では一つ二つはどうでしょうか?
一つ二つというには大和言葉で、9以下の数字に付けて使われますね。
だいたい一個二個と数えるものに対応して使えるようです。
たとえはリンゴを一個と言ってもいいし、リンゴを一つと言うこともできるわけですね。
食堂で「定食を一つ、カレーライスを二つお願いします。」と言っても通じますよね。
適当な数詞を付けられない言葉にも適応できそうです。
ですから「割り箸を一つください。」も通じるでしょう。
言葉は変化するものです。
大勢の人が使っているといつの間にかそれが適当な言い方と認められるのですね。
とはいえ、それが正しいと認められるまでは、一般的に正しいと言われる言い方にするのが無難です。
割り箸の場合には一膳二膳、または一本二本と言うのがおススメですね。
二つで一組の箸の数え方は分かりましたが、そうすると手袋や靴下はどう数えるのか気になりませんか?
手袋や靴下は割り箸以上にたくさんの数え方がありますよ。
一対、二対、これは英語ならペアに当たります。
一揃え、二揃え、左右で一つになっている物に使えます。
一点、二点、商品として数える時に使います。
一足、二足、靴下ばかりでなく、手袋にも使えます。
一枚、二枚、片方だけをさすときは枚も使えます。
随分たくさんの言い方があるものですね。
日本語がややこしいと言われるのももっともです。
でもこれは文化なので、覚えておくと役に立つでしょう。
まとめ
割り箸の数え方は一膳二膳または一本二本が適当です。
割ってない割り箸の場合は一本二本と言う場合があります。
日本語の数詞は難しいので、気になる場合は数え方辞典を参考にしましょう。
言葉は変化するので、数え方も変わります。
コンビニなどで、割り箸をもらうときは、一膳、一本、一つと言われてもいちいち気にする必要はないですね。
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