近年では様々な飲料がペットボトルで販売されており、お茶もその一つです。
ペットボトル飲料の利点として、持ち運びが簡単であることと、そのこぼれづらさ、そして賞味期限が長い事が挙げられます。
持ち運びの利点やこぼれづらさなどは特に気になる点もなく、すんなりと受け入れることが出来るのですが、賞味期限には一つだけ引っかかることがあります。
それは「開封後はどうなのか」です。
容器に記載されている賞味期限のままであれば買ってすぐに開封したものはとても長い期間保存することが出来ます。
とはいえ容器に「開封後なるべく早めにお召し上がりください」と表記されていることもあり、開封すれば賞味期限が目安にもならないことは明らかです。
ならどれくらいの期間であれば開封後のお茶を飲んでも良いのでしょうか。
ペットボトルのお茶は開封後どれくらいの期間であれば飲んでも良い?
ペットボトルの飲料を飲むとき、どのように飲むでしょうか?
ペットボトルに口を付けて飲むでしょうか?
それともコップに注いで飲みますか?
はたまた口からは話しつつ、口に注ぐようにして飲むという少し器用な飲み方をする人もいるでしょう。
多くの人は直接ペットボトルに口を付けて飲むことが多いと思いますが、その方法で飲んだ場合であれば「開封後24時間以内に飲む」必要があります。
そして、ペットボトルに口を付けていない場合、お茶や水は2~3日以内に、野菜や果実飲料は3~4日以内に飲むようにしましょう。
何故口を付けているかどうかで飲める期間が変わるのかというと、それは容器に唾液が付着するからです。
人の唾液には多量の細菌があり、その影響で中の飲料に菌が繁殖してしまうのです。
その為口を付けて飲むことで、ペットボトル飲料の中に菌を入れてしまうという結果になるのです。
少しでも長持ちをさせたい時にはなるべく唾液が付着しないような飲み方をすると良いでしょう。
ペットボトルのお茶が賞味期限切れになっていた場合、どれくらいの期間飲んでも良い?
多くの食品には賞味期限というものがあり、それはペットボトルのお茶も例外ではありません。
そして、賞味期限は多くの場合、安全に食べることが出来る期間を0.8倍した数値です。
ということは賞味期限の日から製造日をひいた日数を1.25倍することで安全に食べることが出来る期間を計算することが出来ます。
では、ペットボトルのお茶は半年から1年程の賞味期限がありますから、7ヶ月と2週間~1年と3ヵ月程は飲んでも安全なのでしょうか。
実はそれは少し間違いです。
お茶に賞味期限があるのは、まず第一に色が変化してしまい味が変化してしまいます。
とはいっても飲めない味になるのではなく、別のお茶の味に変化するのです。
そして、もう一つ、ペットボトルは細菌や埃などは通さないのですが、気体は通ることが出来ます。
その為長い時間をかけてペットボトルの中のお茶が揮発して、少なくなるのです。
そのため容器に記載されている量よりも少ない量になってしまうのです。
少しの誤差であれば問題はないのですが、あまりにも内容量が少なくなると計量法違反にもなってしまうのです。
そういった問題を避けるために設定されている賞味期限ですから、賞味期限切れになってどれくらいの期間で飲めなくなるという確実なデータはありません。
まとめ
ペットボトルのお茶が賞味期限切れになっていたとしても、身体に直ちに害があるものではないとはいえ、それを飲んで何らかの異常があった場合、誰も補償をしてくれません。
その為害がないはずだと思い飲むのであれば完全に自己責任になることを忘れてはいけません。
そして、例え賞味期限が切れても大丈夫と言っても一度開封してしまえば空気中に漂う細菌に触れてしまいます。
口を付けて飲めば細菌を避けることは不可能になり、必ず腐敗します。
ですから開封したペットボトル飲料はなるべく早めに飲みきりましょう。
そして未開封でも賞味期限が切れないように、気を付けることが大切です。
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