口臭というものは身近に潜む危険なものです。
口が臭いとそれだけで「不潔な人」だとか「病気かもしれない」と思われてしまうこともあります。
そして何より一番辛いのは本人には気が付かないことです。
ブレスケア等のガムや飴、タブレットを食べるのも良い対策法ですが、それらの方法はダイエット中に使えるものではありません。
そして何より一時的には口臭が改善したとしてもまた時間が経てば臭いが復活してしまいます。
人と話している時間に何度も口に物を入れるわけにもありませんから、根本的な解決が出来ればそれが一番です。
通説では舌苔が口臭の原因とも言われており、それを取り除くことで口臭が無くなるとも言われています。
舌苔の取り方には「スプーンで取る方法」と「歯磨き粉で取る方法」があります。
舌苔の取り方はスプーンが良い?
インドにはアーユルヴェーダという伝統医学があります。
そしてその医学では舌磨きは一般的な物で、タングスクレーバーという専用の器具もあります。
とはいっても仰々しい機械ではなく、U字の金属で、それを用いて舌を擦るのです。
舌を擦るだけが目的ですから、力加減さえしっかりしていればスプーンでも代用することは不可能ではありません。
どちらにせよ舌苔の取り方は舌の奥から手前に向かって、やさしく撫でるように表面を擦ります。
スプーンでは力のかかり方が変わってしまい、舌苔を取り除くだけでなく舌を傷つけてしまう恐れもあります。
心配な方はタングスクレーバーを購入すると良いかもしれません。
そして舌を擦った後はしっかりと口をゆすぎましょう。
スプーンでの舌苔の取り方で注意するべきなのは力加減で、くれぐれも舌を傷つけないように注意しましょう。
舌苔の取り方 歯磨き粉の場合
舌苔の取り方を考えると、どうしても歯ブラシやスプーンなどでそのまま擦るという人が多いかと思います。
しかし近年では歯磨き粉ならぬ舌磨き粉を使った取り方もあります。
そういったものは歯ブラシではなく舌磨き用のブラシ、言わば舌ブラシで使います。
使い方も簡単で、歯ブラシに歯磨き粉をつけるように、舌ブラシに舌磨き粉をつけて舌を磨くだけです。
磨いた後に口をゆすぐことも歯磨きと変わりません。
スプーンで磨く場合と同様、ゴシゴシと強く磨けば舌を傷つけてしまいますので、優しく磨くことを心がけましょう。
まとめ
口臭予防としての舌磨きですが、しっかりとした知識なく無暗に舌を磨くと思わぬトラブルにつながります。
まず一番よくある失敗は、歯磨きをするような力加減でゴシゴシと舌を磨いてしまうという失敗です。
そもそも歯を磨くときも力いっぱいゴシゴシ磨くと歯を痛めるので良くありませんが、舌はデリケートな粘膜ですから、歯でさえも痛むことをすればどうなるか、想像に難くありません。
一時的に血が出たり、痛みがあったりするのはまだマシな状態です。
最悪の場合味覚障害に陥ってしまう可能性もあり、かえって口臭が強くなることもあります。
舌磨きをはする必要はないという意見もあるくらいですから、力強く舌磨きをする事は絶対にしないようにご注意ください。
舌を磨く時は優しく丁寧に表面を撫でるように磨くことが大切です。
そして、舌磨きをするときに覚えておきたいのは、一度の舌磨きで完全に綺麗になることはないということです。
舌磨きをしてもすぐには綺麗にならず、毎日少しずつ綺麗になるものです。
継続していくことで、気が付いた時には舌苔のない綺麗な舌になっていることでしょう。
焦って怪我をしてはいけませんから、じっくり継続して舌を綺麗にしてください。
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