料理を作っているととろみをつけるためや、揚げ物の衣等、様々な場面で片栗粉は活躍します。
しかし、片栗粉は用途が多いようで、そう毎日使う物ではありません。
その為家に常備していると思っていても、気付けば無くなっていたということがあります。
すぐに買い出しに行ける状況であれば片栗粉を買えば良いだけではありますが、いつもそういった状況とは限りません。
急いで料理を作らなければならない状況はいつ訪れるともわかりません。
そんな時に片栗粉の代用品として使えるものの知識があればとても役立つかと思います。
家庭にある片栗粉の代用になりそうなものと言えば小麦粉でしょう。
他にも米粉を使って残っていることもあり得るかと思います。
今回は、小麦粉や米粉等が片栗粉の代用として使えるのか解説をしたいと思います。
片栗粉の代用として小麦粉や米粉は使える?
小麦粉は多くの揚げ物にも使いますし、クッキーのようなお菓子を作る時にも使います。
その他にもハンバーグのつなぎなど、料理に使うことが最も多い粉だと思います。
もし片栗粉の代用として使うことが出来るのなら、いっそ片栗粉は買わなくてもいいのではないかと思えるほど、何処の家庭にでも常備されていることでしょう。
片栗粉の代用として小麦粉を使うことは、不可能ではありません。
そもそも揚げ物であれば代用というよりも小麦粉を使う場面のほうが多いかと思います。
とろみをつける用途にも小麦粉を使うことはできます。
しかし、片栗粉と比べるととろみがあまりつかず、加えて焦げやすくもあり、入れすぎると粉っぽくなってしまうという欠点があります。
片栗粉は低い温度で糊化し、その粘度は高いという特性があります。
そのためとろみをつけることに最適な食品なのです。
小麦粉や米粉は片栗粉と比べてそれらの条件が適していません。
そのため中華料理のあんかけのような強いとろみが必要な料理の代用には向いていない食品です。
片栗粉の代用にはコーンスターチが使える?
片栗粉は元々は「カタクリ」という植物の「デンプン」から作られたものでした。
現在では片栗粉という名前ではありますが、そのほとんどは「ジャガイモ」のデンプンから作られています。
その為英語では「ポテトスターチ」と呼ばれることもあります。
「スターチ」はデンプンを意味しているため、「コーンスターチ」もトウモロコシのデンプンから作られた粉です。
そうして考えてみるとその二つはよく似たもののように思え、代用に使えるのではないかと思えます。
しかし残念なことに、同じデンプンではありますが、デンプンの質が違います。
その為コーンスターチを片栗粉の代用として使うためには片栗粉よりも多くの量を入れなければなりません。
それに加えてコーンスターチは過熱しても透明にならないので、白く濁ってしまいます。
先ほど述べました糊化する温度と粘度もコーンスターチと片栗粉では全くの別物なのです。
まとめ
市販されている片栗粉は小麦粉と比べて少量であることが多く見られます。
小麦粉は1kg入りの物が300円ほどで売られています。
それにたいして片栗粉はスーパーで1kg入りの物を見ることはほとんどありません。
大抵は200g程で150円前後であったりと、小麦粉と同じ量買おうとすると小麦粉の二倍以上の値段になってしまいます。
そのため小麦粉で代用が出来れば一番いいのですが、それは難しいのです。
揚げ物でも風味が変わってしまいますし、あんかけに使うことは不可能と言えます。
多少味が変わってしまっても問題がないのであれば小麦粉を使っても構わないでしょうが、完璧な料理を作りたいのであれば片栗粉を切らしてしまわないように気を付けるしかないでしょう。
コメント