カビが生えた食べ物は加熱すれば大丈夫?

白カビ 食べたら ちょっとした知恵

今、季節は春です。

春が終われば夏になり、湿気の多い日が多くなってきます。

湿気が多くなるとジメジメとした空気が不快で、それに加えて食べ物等にカビが生えやすくなってしまいます。

カビが生えた食べ物を食べるのはとても気が引ける行為ですが、もったいない気持ちもあります。

そんな時の対処法として、「カビが生えた部分を取り除けば大丈夫」や「加熱すれば大丈夫」という意見があります。

カビを食べた際に人体に影響を与える物質、所謂カビ毒は「マイコトキシン」と呼ばれます。

カビ菌は熱に弱く50度以上の熱にさらされると死滅することがほとんどです。

しかし、マイコトキシンは熱に強いため、どれだけカビ菌が死滅していても毒性は残っています。

そのため「加熱すれば大丈夫」と思わずにカビは食べないようにしましょう。

マイコトキシンはカビが食品に繁殖する際に作られる物質です。

そして、カビが目に見える状態の食品の中にはすでに大量のカビが繁殖しています。

つまり、カビを取り除いても食品の中にはマイコトキシンが作られているという事です。

カビが生えてしまった食べ物はカビが生えた部分を取り除いても加熱しても毒性は残っているのです。




白カビを食べたらどうなる?

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カビにも様々な種類があります。

毒性の弱いカビもあれば逆にとても強いカビもあります。

それはカビの見た目や色では判断がしづらいものです。

白カビと一言で言っても様々なカビがあるのです。

カマンベールチーズ等に使われているような食べても問題がない白カビもあります。

その逆に様々な加工品やナッツ類、穀物、チーズ等には「アフラトキシン」というカビ毒が検出されています。

そのような輸入食品に発生していたカビは人体にとても危険なものです。

しかし、食べたものが国産の食品であれば「アフラトキシン」が検出されたことはありませんので、あまり神経質にならなくてもよいでしょう。




米カビを食べたらどうなる?

米カビもやはり他のカビと同じく様々な種類のカビがあります。

その中には「アフラトキシン」を作るカビも含まれています。

戦後の日本では「黄変米事件」というとても大きな事件が起こっています。

米の中に作られたマイコトキシンは炊飯をしても毒性が無くなりません。

とはいえ食べた量が少量であれば即座に死に至るという事もありません。

気にしすぎていてはそれが原因で腹痛等の症状があらわれてしまうかもしれません、

進んで食べることは控えるべきではありますが、食べたからといって気にしすぎないことも大切です。

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まとめ

以上のようにカビは人体に有害であることが多いものです。

しかし、アオカビのように人体に有益なカビもあります。

そもそも空気中にはカビの胞子が漂っており、その漂っているカビが繁殖することで食品にカビが生えるのです。

つまり、人は生きていれば知らず知らずのうちにカビを吸っているという事です。

知識なくカビを摂取し続けるのは危険なことですが、カビを食べたからと悩み続けるのは健康に悪い事ですから、食べてしまってもあまり気にしないようにしましょう。

次からはカビを食べてしまわないように、カビが生えない予防をすることが大切です。

部屋の湿度を低く保ち、食品はなるべく冷蔵庫に保管して、早めに消費するように心掛けましょう。

くれぐれもカビが生えても取り除けばいいと考えたり、加熱すれば大丈夫だと思って解決はしないように注意してください。

神経質にならなくてもいいとはいっても、食べて身体に良いものではないのは確かですから。




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