柴犬は日本原産の犬で、洋犬とは違った胸を張った堂々とした立ち方やキリっとした表情が人気の犬種です。
その表情から伺えるように忠誠心が強く、また、ベタベタとひっつくタイプではなく少し距離を置いて飼い主さんの隣に居ることが特徴です。
体重はオス8~11kg、メス7~9kgと小型犬相当なのですが、体高はオス38~41cm、メス35~38cmと中型犬相当、小さめの中型犬よりも背が高いこともあります。
そんな柴犬が唸っている姿は威圧感が強く、大人でも怖く思えることがあります。
犬が唸るのは怒っているからだと決めつけるのは早計です。
いつどんな時に唸るのかを観察するのが大切です。
それによってしつけが必要なのか、どういったしつけをするのかが変わります。
柴犬が唸るのは「遊び」が原因のときもある?
犬が唸るのは「怒っている」から、「怖がっている」から。
そう思っている人からすれば、唸っている犬は怖いと思います。
ましてそれが「遊び」の最中であればドキッとすることでしょう。
なにが原因で急に怒ってしまったのかと考えるでしょうし、愛犬の柴犬に距離を感じてしまうことになるかもしれません。
しかし、犬は怒っているわけでも怖がっているわけでもない時に唸ることがあります。
一つは所有欲で唸ることです。
こちらはおもちゃや食べ物を取られそうになった時に反射的に唸ってしまうもので、怒っているわけではないのです。
とはいってもこの場合無理におもちゃを取り上げようとすると本当に怒ってしまい、最悪の場合噛まれる危険もありますのでご注意ください。
そしてもう一つは「楽しい」から唸ることです。
前述のように「遊び」の最中に唸るのはこちらが原因でしょう。
引っ張り合いの遊びをしている最中に唸るのは柴犬に限ったことではなくどんな犬にもあることで、怒っているのではなく飼い主さんとの遊びが楽しくて、興奮して唸ってしまうということがあります。
近づいて嫌がったり、「おいで」が出来なくなったりしていないのであれば、問題はありません。
柴犬が唸るだけでなく噛むことがある。
柴犬はとても賢い犬です。
賢いといっても知能が高いという意味で、必ず人間にとって良い方向に傾くということではありません。
元々猟犬や番犬として飼育されていたという歴史もあり、他の小型犬よりも少々攻撃性が強い傾向の犬種でもあります。
柴犬だけの問題ではないのですが、その攻撃性のために唸るだけでは収まらず噛むということもあります。
そうした時に人によっては体罰が必要だという人もいます。
しかし、何故柴犬が唸るのか、そして人を噛むのか。
その事を理解しなければ、それは体罰ではなくただの暴力になってしまいます。
もし柴犬が噛むのが元から飼い主さんが厳しく当たっていたのであれば、防衛本能から噛んでしまうのかもしれません。
その場合単純に体罰を行ったところで柴犬はますます人間の事を敵視してしまい、防衛のために噛むようになってしまいます。
甘やかし続けるのもダメですが、厳しく「しつけ」を行いつづけるのもまた逆効果です。
正しい信頼関係を作るために、自分は敵ではないということと、それと同時に家族、仲間であることを理解してもらいましょう。
まとめ
柴犬は飼いにくいという話も聞きますが、それは柴犬が高い知能を持っているからです。
柴犬だけでなく、例えば全犬種の中でも最も知能が高いと言われているボーダーコリーも飼いにくいという意見があります。
その理由は柴犬と同じく賢すぎるからなのです。
そんな飼いにくいと言われるボーダーコリーも十分な愛情を持って接することで、問題なく生活をすることが出来ます。
大切なのは自分とともに生活を送る犬に十分な愛情を持つことでしょう。
もしもどうしても唸ることや噛むことが収まらないのであれば、プロのドッグトレーナーさんに話を聞いて、場合によってはトレーナーさんに預けることになるかもしれません。
諦めなければきっといい結果になりますので、自分の手に負えないと思っても諦めないでください。
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